本品はWhatman社®の特許であるFTA技術®により製造されており、化学処理を施された特殊濾紙上に血液などの検体試料を滴下・展開すると、試料中の細胞膜が溶解されて細胞中の核酸が濾紙上に固定・安定化されます。いったん固定された核酸は、ヌクレアーゼ、酸化、紫外線の影響から保護されて、長期にわたる室温保存が可能となります。また、カードに接触した有機体(血液由来の病原性物質も含む)は破壊されるため、バクテリアやその他の微生物の生長も防止します。
精製は、所定の大きさに打ち抜いたカード片を、専用の精製試薬と簡単に調製できるバッファーで洗浄することにより行います。洗浄後のカード片は、そのままPCRテンプレートとして使用することができます。
血液がもっとも簡単で確実ですが、組織片や組織溶解液・培養細胞なども使用できます。また、微生物や植物も対象とすることが可能です。
具体的にはカード上に最低で直径2mmの血液痕が点着・展開できれば、PCRのテンプレートとして使用が可能となります。逆に過剰量の血液をアプライしますと、精製洗浄工程においてヘモグロビンの除去が不完全となり、PCRによる核酸増幅に影響を与えることがあります。「イージーDNAピュア」では、サークルに滴下する血液量を20μL以下とするように指定しています。
製品デザインを実験動物向けに工夫していますが、その他の動植物でもまったく同じ目的に使用することができます。但し、あくまで研究用資材としてのご使用をお願いします。
カード上では、核酸の分離と固定及び保存が可能です。PCRに使用するための精製は、所定の大きさに打ち抜いたカード片を専用の精製試薬で処理して、TE -1バッファーで洗浄する必要がありますが、この操作は乾燥を含めてわずか30分で終了します。
Whatman社®では、本法で14年間(2005年5月現在、保存期間更新中)保存したゲノムDNAをPCR増幅することに成功しています。同一人物のSTRプロファイルにおいても、採取直後に分析したものと、本法で長期室温保存したものの比較においてまったく同じプロファイルが得られることが確認されています。
特に次の点にご注意くださるようお願いします。
原則として、当社から直接に納品・販売する形式はとっておりません。当社へお問い合わせいただくか、現在ご施設に出入りの卸会社から当社へご連絡いただくようにお願いします。
また、製品の性格上、インターネット販売は行っておりません。
実際の機能部分はまったく同じですが、多産系の実験動物においても使用しやすいように、動物名、雌雄の別、個体ID、系統名、世代数など、実験動物において不可欠な情報を管理しやすくデザインしてあります。
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